こんにちは、ヨネコです。
新聞社を退職して2年半。
記者時代を振り返ってあらためて思うのは、なんだかんだ言って「新聞社は男社会だった」ということ。令和の世になり、すいぶんマシにはなってきていますが。
男社会の真っただ中で、女性記者が何を飲み込み、何を守ろうとしていたのか。
今だから話せる「時代の記録」として、私や、知り合いの女性記者が実際に体験した苦い出来事をいくつかここに置いておこうと思います。
将来、現場がもっともっと改善されることを願って。
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クズ生活をさらしたコラムで読者からクレーム
まずは、新人記者時代のちょっとした笑い話?から。
今から二十数年前。
就職氷河期の中で運よく新聞社に滑り込んだ私は、新人記者として社会人生活をスタートさせました。
当時、女性記者が持ち回りで担当し、ゆるい話を書くようなリレーコラムがありまして。
(女性記者だけをことさらピックアップして書かせるということ自体、男社会である証し。今ならこんなコラム、掲載できないはずw)
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そこで私は血気盛んに、自分のプライベートをありのままに書いてしまったんです。
「仕事のストレスから、酒とたばこをやめられない・・」
とかなんとか。
自分なりに「等身大の日常」を書いたつもりでしたが、掲載後すぐ、読者から会社に届いたのは心温まる励ましのお言葉。
ではなく、猛烈なクレームでした泣
「こんなしょうもない記事を読むために新聞代を払ってるんじゃない。もう購読をやめる!」
クズ生活をさらしたコラム、今ならSNSにさらされて炎上してたかもしれません。
いえ、その前に、原稿をチェックするデスクから書き直しを命じられていることでしょう。
と、こんな話はさておき、
次の章からはまったく笑えないハードな出来事をお伝えします。
「取材に女をよこすなんて、ばかにしてるのか」
およそ30年前の話。
私が敬愛する、スポーツ紙の先輩女性記者のエピソードです。
当時の女性記者たちは、どこか「招かれざる客」のような扱いを受ける場面がしばしばあったようです。
先輩があるプロ野球球団の取材に出向いた際、球団関係者から公然とこう言い放たれました。
「おたくの会社は、なぜ女性記者を取材によこすのか。うちの球団を見くびっているのか」
今なら大問題になり、球団が謝罪に追い込まれかねないセリフですよね・・。
女性記者が現場にいる。ただそれだけのことで、相手が「軽視されている」というメッセージに変換してしまう時代。
そんな歪んだプライドが、日本を代表するプロスポーツの現場でもまかり通っていたのです。
横行したセクハラ。どの女性記者もだいたい被害に遭っている
新聞記者は、取材相手との信頼関係がものをいう仕事です。
だから、相手とある程度親しくなる必要があるし、記者としては「嫌われたくない」という心理も働きます。
そんな中で起こりやすいのがセクシャルハラスメント(セクハラ)です。
あくまで私の肌感覚ではありますが、「セクハラ被害に遭ったことは皆無」という女性記者を探すほうが難しいのではないかと思います。
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以下に、私自身が実際に被害に遭った事案と、 私が知り合いの女性記者から直接聞いた被害事案を記します。比較的新しい、数年前のものもあります。
・警察官と居酒屋の個室で飲み、キスを迫られて断れなかった
・警察官と会食した後、車内で2人きりとなり、太ももを触られた
・スポーツの練習場での取材時に、選手の指導者と2人きりとなり、無理やりキスされた
・スポーツの強豪校の監督と飲んだ後、腕を引っ張られてラブホテルに連れ込まれそうになった
・・・書き出すとキリがないのでこのへんにしますが、世の中にはもっと壮絶なセクハラもあることでしょう。
「やめてください!」と、ぴしゃりとシャットアウトできたらどんなにいいことでしょうか。
でも、そうすれば明日から冷遇され、「情報」が途絶えてしまいます。
「記者としてペンを守ること」と「一人の女性として尊厳を守ること」。その間をさまよい、ただ愛想笑いを浮かべながら耐えていたあの時間は、今思い出しても苦々しいものです。
メディア業界から離れた今、思うこと
メディア業界から卒業した今、あらためて感じます。
女性記者ってほぼ例外なく、勝ち気なマインドを秘めているものなのですが、
それは、肩肘を張っていないと荒波を乗り越えていけないからだと思います。
「攻撃は最大の防御」と言いますか・・。
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私自身はこれから、誰に忖度することなく、自分の価値観で自分の好きなことにエネルギーを注いでいけたらなと。
苦い経験も、今の私をつくる大切なスパイス。
さあ、明日からも「自分らしい日常」を更新していきます!


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